KORNの1stが発売された1994年は社会全体が病んでいた時代だった。
KORNは若者に絶大な支持を集め、Nu Metalというジャンルの基礎を築いた。
ニルヴァーナを代表とするグランジの倦怠感を上回るKORNのどん詰まりの絶望感は酷いものだった。
ジョナサン・デイヴィスの経験した、虐待・いじめによる怒りと疎外感についての歌詞は徹底的に他者との繋がりを拒絶していた。
このアルバムは聴いていて気持ちのいい物ではないし、聴く人の精神状態によってはさらなるドン底に叩き落とされるだろう。